- 14.11.30:続編を追加しました
「子供が3DSを持つのはいつから?」を検証するために買った3DSが、実は子供に見つかっていた
6歳の息子と3歳の娘を持つパパ、もこ屋のえいひれです。
上の子が今年から小学校に入学し、徐々に子供の日常にあの小さな悪魔……もといNintendo 3DSの姿が周囲にチラホラ見え隠れするようになってきた。今までは子供会の児童館、ショッピングモールの休憩室など、間接的な侵略だった彼等が、最近では、ついにもっとも身近な「同級生」の間で見かけるようになってきた。
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最早、我が子に侵略を仕掛けてくるのも時間の問題と言えよう。
さて、そんなわけで今日は
「子供が3DS(携帯ゲーム機)が持つのがいいのか?」
という事について考察してみようと思う。
この投稿の目次
まずは「相手」を知る事が大切:(訳:3DSを子供に内緒で買ってみた)
「自分が知らない物を子供に与えるのは抵抗がある」
そんな建前で、まずはパパが3DSを買ってみた!……もちろん子供にはナイショだよ。
さっそく何色にしようか迷いつつ、やっぱり買うならゴールドだよねゴールド、百式を思わせるこの出で立ちがオトナのDSってカンジでイェーイ!……失礼しました。多分、子供が買うときも、最初はどの色にしようか迷うんだろうな。それともあっさり決めてしまうのだろうか。これも興味深いところである。
3DSを買った事は妻にも隠していたけれど、夜中にこっそり「妖怪ウォッチ2本家」をやっていたら3日でバレたよ。「子供に見つからないようにね」と注意されました。妻よ、いつもごめんなさい。ときめき☆百鬼夜行やほー
【3DSとは?】出来る事:「ゲーム」と「通信」、そして親が制限できる事
さて、プレイしてみたところ、おおざっぱに3DSで出来る事を二つに分けてしまうと、下記になるだろう。
- ゲーム
- 通信(すれちがい通信、インターネット等)
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そして、上記二つの機能を「ペアレンタルコントロール」でそれぞれ細かく制限することが可能、という仕様になっている。何をどう制限できるかは、下記公式サイトの解説に譲る。
→http://www.nintendo.co.jp/3ds/support/parental_control/
一応、ペアレンタルコントロールで制限できる事を機能別にざくっとまとめると、
ペアレンタルコントロールで制限できる事
【ゲーム】
- CERO年齢制限によるプレイ可能なゲーム制限
- 3D表示制限(3D表示は目に負担が大きい)
【通信】
- インターネットブラウザーの使用
- ニンテンドーeショップの購入
- Miiverseの使用(閲覧と投稿)
- 写真や画像・音声・動画・テキストの送受信制限
- 他のユーザーとのインターネット通信
- 他のユーザーとのすれちがい通信
- フレンドの登録
- DSダウンロードプレイの使用
- 配信動画の視聴
となる。
視力の低下が心配な「3D表示制限」や、可視化され辛いコミュニケーショントラブルを抱える【通信】周りはの設定の細かさを評価したい。もちろん【通信】を「ペアレンタルコントロール」すべての機能をOFFにしてしまうと3DSの楽しさの多くを制限してしまうことになるが、親に
「子供に3DSを買っても安心ですよ」
とこれだけの選択肢を提案してくる所が、さすが任天堂。
誰もが購入する「理由」と「言い訳」を探している。それはきっと、子供も、そして親も一緒なのだ。
特徴:「携帯ゲーム機」は「親の目が届かない」
我が家には既にWiiがあるけれど、「3DS」と「Wii」の一番の違いは「目が届くか、届かないか」だと思う。
据え置きゲーム機なら家の中でプレイする必要がある。しかし、3DSならどこにでも持ち運べてしまうので、家の中だけでなく当然外でもプレイできる。近所の公園などでも、ベンチに座って並んで3DSをプレイする子供を見かけることもよくある。
元気よく外に遊びに行ったと思ったら、延々と外で3DSをプレイしている事だってありえるわけだ。
ただ、この「ゲームを携帯できる」のは今だけだったかというと、決してそうではなかった。私が子供の頃にだって「ゲームウォッチ」があったりしたのだけどこの話はまた別の機会にでも。
環境:購入に影響を与える要素:友達・同級生
次に購入に影響を与えると思われる事項について考えてみたい。
真っ先に挙がるのが、子供にとってもっとも身近な存在である友達・同級生だろう。
3DSを子供に買うにあたって周りに相談すると、親も子供も口を揃えて
「周りがみんな持っているから。」
というのは非常によく聞く話だ。
実際のところ、周囲の携帯ゲーム機所有率はどれくらいなのだろう?
ややデータが古いが、平成23年に実施された「青少年のゲーム機等の利用環境実態調査」を見ると、10歳~満17歳(ほぼ均等分布)2000人を対象とした調査結果では、ニンテンドーDSの所有率は81.5%となっていた。10歳といえば、小学校4年~になるので低学年では種悠立はもっと低いだろう。
http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/h22/game-jittai/html/2-1-1.html
(1)ゲーム機の所有状況
回答した全ての青少年に対して、ゲーム機の所有状況について聞いたところ、「ニンテンドーDS(DS Lite/DSi/DSi LL含む)」が81.5%、「Wii(ウィー)」が54.5%、「PSP(プレイステーション・ポータブル)」が35.2%、「PS3(プレイステーション3)」が12.3%、「X box(エックス・ボックス)」が1.9%で、なんらかのゲーム機を持っている青少年は約9割(90.4%)となっている。一方、「いずれも持っていない」青少年は1割弱(9.6%)である。 (図表II-1-1-1 ※GIF形式)
あくまで、個人的な統計だが、小学校3年~くらいの子を持つ知り合いに聞くと、クラスの「男子」のほとんどが持っているという。親としても
「ウチの子だけ持ってないのは……」
「ひとりだけ持ってないと仲間外れとか……」
周囲との共通言語、コミュニケーションツールとしての立ち位置を確立してしまったら、購入に至る強い動機となってしまうだろう。
ま、総じて男子はゲームが好きだよね。パパも大好きだった、うん、わかる。
【理由】どうして3DSが欲しいのか?
次に本人側の立場を考えてみよう。どうして3DSが欲しいのか?
この前、3DSのCMがやっているタイミングで、3DSで何をしたいかを子供に聞いてみた。
ウチの子は迷わず答えた。
「妖怪ウォッチだよ、妖怪ウォッチ!」
力説するウチの子。少なくとも今は、
「周りが持っているから」
という周囲からの影響ではなく、ただ純粋に「妖怪ウォッチのゲームがしたい」というのが目的のようだ。
【結論】子供が3DS(携帯ゲーム機)を持つのはいつがいい?
ここまで色々書いてきて、色々考えた。そして、辿り着いた結論はこうだ。
「君がパパと一緒に遊んでくれる時期は、まだ買わない」
ということ。
3DSが子供との時間を奪う可能性
長い人生において「パパと遊ぶ時間」というのは、おそらく君と、そしてパパが考えているよりも、ずっとずっと短い。
そして、現時点における「3DS」の存在は、その時間を大幅に縮めてしまうだろう。
だから今は、パパと一緒にたくさん遊ぼう。電車に乗ってすぐに3DSを広げるようになる前に、パパと話をしよう。
各地に出かけて、色んなことを見て、様々な物に触れてほしい。
そして、知らなかった事、解らないことは聞いて欲しい。一緒に考えるのも楽しいかもしれない。
「いつになったら買っていいの?」
そう遠くない未来、息子はきっと、私に聞くだろう。
その時、ズルイパパは建前を振りかざし、こう答えるのだ。
「もう少し大きくなって、自分の事をちゃんとできるようになったら買おう」
君はその答えに満足せず、多分がっかりするだろう。
でもね、世界は君も私も、まだまだ知らないことばかりだ。
だから、さぁ、今日も一緒にパパと遊びに出かけよう。
少なくとも今は、君とパパの間に3DSが入り込むのは、もう少しだけ待って欲しいのだ。
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