犬が吠える新規分譲地を契約した話

ども。えいひれです。

サラリーマン4人家族の40代夫婦が県民共済住宅で注文住宅を建てるマイホームシリーズ、

前回「家:新規分譲地の土地を契約するまでの話1 見学編」で実際に訪問した土地契約までの話。

いきなりですが質問です。

「犬が吠える」新規分譲地、皆さんならどの場所が良いですか?
※契約した場所はこのページ内で発表

「犬が吠える」新規分譲地、どこを買いますか?
「犬が吠える」新規分譲地の区画図

「この立地で決断していいのか?」をひたすら確認

見学した新規分譲地の価格が決定するまで約1ヶ月かかるとの事。

この間に「この立地で購入を決断して問題ないか?」についてひたすら検討を重ねた。
ご縁があれば何十年と住む事になるかもしれない場所。慎重になり過ぎるくらいが丁度いいだろう。

新規分譲地なので、周辺住民は完全にガチャ運。
(どうか良い方が来ますように……)

祈るだけで今は考えない事にした。

主にした事は下記3つ。

1.ハザードマップ:洪水・土砂災害で問題無いか確認

2.地盤確認:サイトで情報チェック

3.環境確認:駅~現地~周辺を平日休日時間帯を変えてひたすら歩く

検討している立地はエリアは今住んでいる一つ隣の駅だ。

子供が小さい頃から毎年開催されているイベントに参加したり、妻が通っていた高校などもあり親和性の高い地域。

そこに地震や洪水、浸水など致命的なポイントが無いか、また、現地に内包されたリスクが無いか?を現地にひたすら通って確認した。

特に朝の通勤・通学時間に駅から現地、現地から駅を往復するのはとても参考になった。

現地周辺はそれほど人通りが多いエリアでないが、駅への途中の道が通学路になっており、かなり混みあっていたからだ。また、信号が無いが朝方・夕方で車の往来が激しくなる通りがあった。車が止まってくれない時はなかなか渡れない。

妻とも話し合い「価格(土地+建物)が予算内なら買い」と判断した。

ついに「犬が吠える」新規分譲地の価格が判明

初回の見学から3週間が経過したが、いまだに連絡はなかった。

(まだ少し早いけど、こちらから聞いてみよう。)

一ヶ月くらいで価格が決定すると話していたが、目途が聞けるかもしれない。
次のようなメールをB不動産の支店宛に送った。

B不動産 b様 、T様

えいひれです。先日ご案内頂いた物件はその後何か進捗ございましたか?

少し時間が経過し、現在の候補等の状況をまとめておきたく、情報をいただく事は可能でしょうか?

また、何か情報がございましたらお知らせ頂けると幸いです。

B不動産はなぜか個人のメールアドレスが存在しない。

メールアドレスは各支店ごととなっており、担当と連絡を取るのはもっぱら電話、もしくはSMSになってしまう。私達はbさんとTさんの二人から紹介を受けていたのでメールにお二人の名前を記載し、その他の内容はなるべく抽象的に記載をした。

その後、すぐにbさん名義のショートメッセージで携帯に返信があった。

ご案内した物件の方は、価格が判明致しました。

△△△△~XXXX万円での販売となり、購入希望のお客様がいれば、住宅ローンの事前審査内定を条件に申込みを受け付けるとのことです。

上記内容は、営業に通達があったばかりですが、既に何組かのお客様が動いている様子で、すぐにお申し込みが入る可能性もございます。

提示価格:△△△△万円は予算内、××××万円は予算越え

△△△△万円なら予算内、
××××万円だと予算を若干超えていた。

住宅ローンの事前審査はで2つの銀行から承認済みなので問題ない。

提示価格は新築戸建価格=「土地」+「建物」。
※B不動産の建物価格はかなり安く、フリープラン標準『広さ約95平方メートル』となる。

もちろん、色々仕様を追加するだろうからプラス数百万は覚悟しておく必要がある。

価格的には「購入アリ」、すぐに妻に相談

「価格は△△△△~XXXX万円だって。どうだろう?」

「うん。△△△△だと予算内だね。良いかも。犬は大丈夫かな。」

「犬の影響が無い区画なら良さそうだね。」

前回と違い、妻からも物件に前向きな印象が伝わってきた。

B不動産 担当bさんへの違和感

さて、価格の提示があったbさんの文面から、私は再び違和感を感じていた。

bさんと家作りを進めることに不安を覚えた
bさんと家作りを進めて大丈夫だろうか?

上記内容は、営業に通達があったばかりですが、

B不動産bさんからのショートメッセージより引用

前回「駅徒歩12分」を、「駅徒歩8分」とすぐにバレる情報を伝え更に今回はこちらが連絡してからの回答だった。

(こちらから連絡をしなかったら……bさんは連絡をくれた?)

「営業に通達があったばかり」というのも、なんだか言い訳じみて聞こえてしまう。

(bさんが窓口で、これから家作りをするのは不安だな。)

いや、今は価格がすぐに得られた事を良しとして、まずはbさんに連絡だ。

価格提示後すぐに電話、翌日にB不動産へ訪問

B不動産のbさんに連絡を取ったところ、次のような回答が来た。

「あの周辺で探してるお客様数組が動いているそうです。」

最短で時間が取れる20日(土)の13時に予約
をして、もう一度現地に案内してもらう事になった。

「犬が吠える」新規分譲地、区画ごとの価格

20日(土)の13時、再びB不動産の担当者Tさんと「犬が吠える」新規分譲地へ訪れた。
現地への案内はTさん担当らしい。

Tさんは前回と変わらず、人当りのよさそうな笑顔をこちらに向けている。
この人当りと印象の良さは武器になるだろう。

さて、実の所私はかなりの回数ここに来ているが、犬が吠えたのは3回に1回くらい。

本当に犬の気分次第で、①と⑥の目の前辺りで騒がなければ吠えない事も多い。

B不動産Tさん「価格出てきました。まだチラシ等が無いので手書きですが。」

現地で手書きで書きこまれた区画の価格表が提示された。

犬吠えの新規分譲地の価格帯(表示金額はダミー)
犬吠えの新規分譲地の価格帯(表示金額はダミー)

区画の値段はざっくり3段階

まず、一番高い角地区画、③=⑬、次に④=⑭、そして⑧=⑨。やはり角地は高い。
この角地区画は3段階に値段が分かれているがすべて予算オーバー。

次に高いのは ②=⑦=⑫、そして少し下がって⑤=⑩=⑮。
東側の ⑤ ⑩ ⑮ は隣にマンションがあるため日当たりの面で不利となる。

最後に一番安い区画帯が ① ⑥ ⑪
① と ⑥ は犬が吠える区画と隣接しており真っ先に選択肢から除外。

犬が吠えるリスクに100万円。何かがおかしい。

  • 犬が吠えるから、100万円高い隣の区画を買う
  • 犬が吠えるから、隣接区画は買わない。

「犬が吠える」事で100万円が動く事は私の人生には無かった。
この金銭感覚の壊れ方が「家を買う」ことなのかもしれない。

⑪も悪くないように思えたが、奥の隣接道路面積がやや狭くなっており、旗竿地っぽくなっていた。

また、土地面積は ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ は北道路のためか他に比べて3坪くらい広かった。

南道路=北道路?区画の分譲価格

しかし、素人ながら疑問もあった。②と⑦、①と⑥などが同じ値段なのである。

(②=⑦→ 南道路の②が、北側道路の⑦より高いのでは?)

担当のTさんに聞いてみると、この分譲地では価格差があまり出ないように土地の広さで調整しているとの事だった。確かに ② と ⑦ については、⑦の方が土地の面積が3坪以上広かった。

Tさん「⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ の区画は北道路ですが3坪土地が広く、駐車場が2台取れるからですね。」

なるほど。駐車場が2台ある事に価値を見出す人は少なくないかもしれない。

私達が選んだ区画は?

犬吠えの新規分譲地の価格帯(表示金額はダミー)
犬吠えの新規分譲地の価格帯(表示金額はダミー)

まず、予算を超えてしまう区画(③ 、④、⑧、 ⑨、⑬、⑭)は対象外。

次に ⑤ 、⑩、 ⑮ の区画は東側にマンションがあるため、朝方の日当たりが心配で対象から外した。

そして、犬の索敵範囲となる ① と ⑥ も対象から外した。
(犬が居なければ ① は十分に検討の余地があった。)
※犬が吠えるリスク=100万円

⑪は土地の形がやや変形地で、接道面積が若干狭かったので将来売り辛いと考えた。

② と ⑫ は南道路で日当たりも確保できる。

左右は戸建に挟まれるが、この界隈では止む無し。更に言えば、②の方が南に戸建が立ち並ぶ分、将来的な日当たりは確保できそうだ。⑫の南にも道路を挟んで戸建があるが、その戸建の南側は駐車場となっていた。将来集合住宅が建つ可能性もゼロではない。

Tさん「建ぺい率が60、容積率が200%の区画なので、南側に大きな集合住宅は建たないと思いますよ。」

……あまりアテにすべきではないと感じた。

Tさん「すでに③は申込が動いています。多分今日中に契約になるみたいです。」

一番条件が良い所から売れていく……

まとめ「犬が吠える」新規分譲地:希望条件

  • △駅から徒歩12分
  • 〇現在の学区内(〇中学校転校なし:×小学校転校あり、〇距離は両方共近い)
  • ◎戸建2階建
  • 〇価格:予算内の区画
  • ◎周辺環境:買い物・施設充実
  • ×犬が吠える → 犬から離れた区画へ

妻へ意見を聞いてみた。

妻「⑫ ② かな?⑫だと犬見えない。
  ②は少し奥の区画で人通りも少なくて良さそう。犬少し近いかな?」

私は言った。

「うん。いいね。将来的な日当たりを考えると②がいいかな。犬は……どうだろう?」

「家の玄関を犬の居る方から離せば大丈夫かな?」

②の区画でも玄関ドアを犬から離す方に付ければ約20メートルは距離が取れる。犬対策も十分に思えた。

「②にしたいかな。将来的に太陽光を載せられる場所にしておきたい。」

「うん。②でいいと思う。」

私達はB不動産Tさんに告げた。

「②を契約したいと思います。」

こうして私達の物件探しは終わりを迎えた。物件を探し始めてから約4か月が過ぎていた。

B不動産に戻り、区画②の買付申込書を提出

B不動産に戻ると件のbさんが出迎えてくれ、bさんTさんと4名で感想会となった。

「今日も犬に吠えられました……」

Tさん「ワンワン吠えてましたねw 」

「でも、途中から飼い主の知り合い?が来て御してましたよね。」

Tさん「そうです!家の人じゃなくて、外から入ってきましたよね?犬も急に大人しくなって。」

「あの人には犬ペロペロしてました。私達にはあんなに吠えてたのに……」

「犬が吠える」新規分譲地、契約へ

犬で盛り上がる私達。
bさんはそんな話を笑顔で聞きながら感想を聞いてきた。

bさん「おつかれさまでした。現地の印象、いかがでしたか?」

「良い場所だと思いました。②を購入します。」

bさん「ありがとうございます。凄く良い場所だと思います。」

bさん「そういえば、③の物件は既に売れたとの事です」

「一番高いのにすぐに売れてしまうんですね……」

bさん「あの周辺は以前から探している人達が結構居ましたからね。他にも何組か動いていると聞いていますので、早めに動きがあるかもしれません。」

そして……

犬が吠える新規分譲地、区画②で買付申込書を提出
区画②の買付申込書を提出

私達はこの日のうちに買付申込書を提出した。

購入したのは②の区画である。

犬吠え新規分譲地、ついに念願の土地を契約したぞ
ついに契約、犬から少し離れた②の区画にしました

売買契約は次の日の21日(日)午前10時から行う事となった。

そこで、売買契約で初めてこの場所が「建築条件なし」であると知り、県民共済住宅での建築に向けて話が進んでいくのだが、その話は次にしよう。(続く)

By えいひれ

二児のパパです。ウェブのお仕事をしている傍ら、子供と一緒に遊ぶ日々。

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